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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
キョンシルは眼をみはった。
トスはまだわずかに固さを残したものの、うっすらと笑んでいる。
「あの日を乗り越えなければ、俺は前には進めない。いや、俺だけではなく、そなたもだ、キョンシル。俺たちにとって、ミヨンはかけがえのない大切な存在だった。だが、その死に拘るあまり、進むべき道や未来を見失ってしまうのは愚かなことだし、ミヨンもそんなことは望まないだろう。俺もそなたも、一歩前へと踏み出す時期が来ているんだよ」