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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ
「俺はつくづく女心というヤツには疎いらしいな。だが、キョンシル。先刻も言ったように、ソンニョの病気については、俺にだって責任があるといえばあるんだ。俺はソンニョやそなたをもう家族同然だと思っていた。家族ならば、もっとソンニョの健康にも気を配ってやるべきだったんだよ。なのに、俺はソンニョの美しさとか祝言の決まった歓びばかりに気を取られていた。もしかしたら責められるべきはそなたではなくて、俺なのかもしれない」