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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ
 キョンシルは崔氏に戻るべきであり、自分の想いはキョンシルを不幸にする。そこから導き出される結論はただ一つしかない。
 トスは手を伸ばし、今度こそキョンシルの髪にかすかに触れた。せめて最後ならば、これくらいは―髪に触れるくらいは許されるだろう。手はしばらく髪をさまよい、やがて、白いやわらかな頬をそっと掠めて離れた。
「―幸せになるんだぞ」
 トスは呟いた。幸せな夢を見ているのか、キョンシルはかすかに笑んでいる。
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