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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第7章 崔家での日々
 四十ほどの男は女に負けないくらい煌びやかなパジを着ており、どう見ても、裕福な商人といったところか。対する女は陽の光の下でよく見ると、美しく装ってはいるものの、既に五十は近い大年増である。
「女将、あの娘を―」
 商人が娘を指さし、いかにも好色そうな分厚い唇を舐めた。まるで獲物を前に舌なめずりしている犬のようだ。
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