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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第8章 未来を照らす一番星
 その攫ってきた女を慰みものにする場所を提供しているのが月琴楼の女将尚月だ。その引き替えに、尚月はダルチョンから大枚をせしめていた。
 月琴楼を出てしばらく歩いた頃、後ろから賑々しい声が響いてきた。
「崔イルチェさまがお通りになる。そこの者、のけよ、のけよ」
 トスが咄嗟にキョンシルの顔を見た。振り返った先には、先触れの声も賑やかに猛速度でこちらへ近づいてくる輿があった。
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