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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第3章 哀しみはある日、突然に
口調だけを聞いていれば、まるで怒っているかのようだ。いかにもトスらしい、と、傍らで見守るキョンシルは笑いを堪えるのにひと苦労であった。つい最近までは知らなかったが、この男は照れると、わざと不機嫌になったようにふるまう癖があるらしい。
もっと幼い頃は、自分が何か余計なことを言って、トスを怒らせてしまったのかと随分気を揉んだものだった。ここで笑いを洩らそうものなら、またしても〝大人をからかうな〟と今度はトスとミヨンの両方から叱られてしまう。
もっと幼い頃は、自分が何か余計なことを言って、トスを怒らせてしまったのかと随分気を揉んだものだった。ここで笑いを洩らそうものなら、またしても〝大人をからかうな〟と今度はトスとミヨンの両方から叱られてしまう。