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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第12章 李家の御曹司
な、なに、あの男。
何さま、あの稀有なほどの美男ぶりだから、世の女はすべて自分に気があると思い込んでいたとしても、無理はない。もっとも、キョンシルも男のきれいな顔にほんの一瞬でも見とれていたのに間違いはないが。
そのときだった。背後から女の悲鳴が上がった。また今日は何とも賑やかな日であることか。この町に来て初めての外出は愉しむどころか、前途多難らしい。キョンシルは内心、嘆息しながら振り返る。