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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第12章 李家の御曹司
「そんな。とりたてて優しいというほどのことではないです。困っている人がいたら、放っておけない性格なもので、ただそれだけ」
 若者は頷き、キョンシルを窺うような眼で見た。
「助けて下さったお礼をしたいのですが」
「とんでもありません」
 キョンシルは我ながら恥ずかしくなるくらいの大きな声が出てしまい、思わず手のひらで口を覆った。
「別にお礼ほしさにお助けしたわけではありませんから」
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