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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第12章 李家の御曹司
トスの疑問は当然といえばいえた。キョンシルは数日前、町中でウォンジュンと出逢ったこと、暑さにやられて倒れた彼を介抱したことをかいつまんで話した。
「なるほど、そういう経緯があったのか」
トスは頷きながらも、思い切り眉をしかめている。
「なら、あいつにとってキョンシルは生命の恩人ではないか。その恩人に無体な真似をするとは、全くけしからぬ奴め」
「トスおじさん、生命の恩人なんて大袈裟すぎるわ」