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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第13章 恋の病
この町にも特権階級たる両班はむろんいるが、今や、町中ですれ違えば、両班たちの方がソンジュンに近寄って愛想や追従を並べ立てる。それほどの権力と財力を手にしていた。誰もがソンジュンの機嫌を取り、うまくいけば、彼の手にしている黄金のお零れにあずかろうという魂胆は見えている。
そう、すべては息子のため。ウォンジュンは実のところ、父親たる彼には似ていない。頑固なところは父親ゆずりなのかもしれないが、白皙の頼りなげな風情は亡くなった妻の風貌を受け継いでいた。
そう、すべては息子のため。ウォンジュンは実のところ、父親たる彼には似ていない。頑固なところは父親ゆずりなのかもしれないが、白皙の頼りなげな風情は亡くなった妻の風貌を受け継いでいた。