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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第13章 恋の病
「私は童でも女でもない。多少の跡が顔に残ろうが、たいしたことではありません」
「そうか」
トスは笑って頷いた。不思議なものだ。この若者の父親と対峙したときは、流石のトスも緊張せざるを得なかった。しかし、その息子と話していると、かえって、相手の腹を読めるくらいのゆとりは持てる。これが年の差、もしくは人生経験の差というものか。そう思うと、自分が物凄く年寄りになったような気がして、おかしかった。