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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第13章 恋の病
キョンシルは両手に後生大切そうに包みを抱え、ゆっくりと境内を歩いた。手に持っているのは、蒸かしたての饅頭である。まだ包んで貰ったときには、湯気が立っていた。
もちろん、自分とトスだけでなく、慈心和尚や他の僧たちの分も買ってきている。あの小さな小僧さんには、自分の分をあげても良い。何しろ食べ盛りだろうからと、自分もまだ成長期まっただ中、トスが愕くほどご飯を食べるキョンシルは大真面目に考えている。