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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第13章 恋の病
少年のふるさとである村はすぐ近くではあるけれど、一度、寺に入れば、なかなか俗世に立ち帰ることはない。行き来を禁じられているわけではないが、互いに訪問したりする余裕が暮らしにないのだ。
「冷めない中に食べてね」
キョンシルは他の僧たちの分も少年に預け、再びトスの待つ我が家へと急いだ。そう、もうトスのいる場所は、キョンシルにとっては帰るべき家になっていたのだ。
境内のどこにもトスの姿は見当たらなかった。多分、室でごろ寝でもしているのだろう。
「冷めない中に食べてね」
キョンシルは他の僧たちの分も少年に預け、再びトスの待つ我が家へと急いだ。そう、もうトスのいる場所は、キョンシルにとっては帰るべき家になっていたのだ。
境内のどこにもトスの姿は見当たらなかった。多分、室でごろ寝でもしているのだろう。