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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第13章 恋の病
剣の実戦においても同様だとトスは日頃から考えている。負けることを知らない者ほど実は脆く弱い者はいない。負け知らずであればあるほど、慢心を生み、心の隙が油断を招く。そしていつか迎える敗北が闘う者をとことんまで打ちのめしてしまうのだ。
もしかしたら、ウォンジュンのいちばんの強みは自らが弱いということをちゃんと知っていることかもしれなかった。
大きすぎる父親の陰に隠れて卑屈になっていた自分―、懊悩するソンジュンの姿に、トスはかつての自分を重ねて見ていた。
もしかしたら、ウォンジュンのいちばんの強みは自らが弱いということをちゃんと知っていることかもしれなかった。
大きすぎる父親の陰に隠れて卑屈になっていた自分―、懊悩するソンジュンの姿に、トスはかつての自分を重ねて見ていた。