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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
 キョンシルの態度から、感じるものがあったのか、ウォンジュンは白い顔にほろ苦い笑みを刻んだ。
「なに? その顔つきでは、僕にとってはあまり嬉しい話ではないということ?」
 キョンシルは袖をまさぐり、小さな蒼色の巾着を取り出した。他ならぬウォンジュンから貰ったものだ。
「これを若さまにお返ししようと思って」
 差し出された巾着を見、彼は男性にしてはやや細く薄い眉をつり上げた。
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