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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
ある秋の日、シヨンは海辺の寺に詣でた。その帰り道、偶然にもチョンスに再会したのである。二年ぶりに見るチョンスはすっかり様変わりしていた。なかなかの男ぶりで、何より身だしなみを大切にしていた男が無精髭は伸び放題、衣服をだらしなく着崩して真昼間から酒臭い息をまき散らしていた。
シヨンは幼なじみのあまりの変わり様に愕き哀しみ、一体どうしたのかと訊ねた。すると、チョンスは端正な顔を醜く歪めて言ったのだ。