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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
「俺は人を殺したんだぞ。人殺しは世間では立派な犯罪だ」
 吐いて棄てるような言い方にキョンシルの方が哀しくなる。
「トスおじさんの場合は人殺しなんかじゃないわ。仕方がなかったのに」
 トスは両手のひらをひろげ、眼の前にかざした。裏返したり元に戻したりしながら、しげしげと自分の手を眺める。
「この手は人の血に染まっているんだ」
「仕方なかったのよ。トスおじさんのせいじゃないわ」
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