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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
「トスおじさんが動かなければ、事態はもっと悪くなっていたかもしれないのよ。ねえ、おじさんは起こりうる可能性のあった最悪の悲劇を防いだの。防ごうとして、哀しい出来事が起こってしまったんだわ」
「そなたに一体、俺の何が判るというんだ。人を殺したことのないそなたに俺の気持ちが判るというのか?」
 記憶の重さに打ちひしがれるように、トスはうなだれる。
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