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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
「もう、良いのよ。トスおじさんは十分に苦しんだ。そろそろ自分を許してあげることが必要だわ」
そう、十五年という年月は、あまりにも長すぎた。たとえ人ひとりの生命を結果として奪うことになったとしても、あれは避けられない悲劇であり事故だったのだ。
一人で背負うには重すぎる罪をトスはたった一人で抱え、その気の遠くなるような年月を孤独に生きてきた。親や友人、すべてを棄て故郷に背を向けて過ごしてきたのだ。