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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第15章 心のありか
「そなたはまだ子どもだ」
 溜息のように落とされた言葉に、キョンシルは即座に反論した。
「子どもじゃないわ」
 長い沈黙があった。ただ海鳴りだけが静かすぎる空間に響いている。トスに呼応するかのように、白い浜木綿の花たちも黙していた。
 やはり、もう駄目なのか。遅すぎたのだろうか。キョンシルの心が絶望という闇に染まりそうになった時、トスの低い声がしじまを切り裂いた。
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