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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第17章 出逢いはある日、突然に
あまりにも言い得て妙な言い方に、思わず吹き出してしまう。火龍のソマニというのは、身の丈も横幅も尋常でなく大きいが、この辺りでは結構知られている。芸人一座に属して、口から火を噴く芸を最も得意とするため、その二つ名で呼ばれていた。確かに、若者の言うとおり、つるっとした禿頭は蛸入道といえないこともない。
「ソマニが聞いたら、また怒り出しそうね」
キョンシルは笑い、手を差し出した。