この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第17章 出逢いはある日、突然に
やはり、相当の家の息子らしい。金の使い方、買い物の仕方一つ知らないのは、よほどの世間知らずか、鏡売りの言うように阿呆だろうが、この若者を見る限り、狂人には見えない。
「あなたのような世間知らずが実在するなんて、信じられない。よほど屋敷の奥深くで大切に育てられた坊ちゃんなのね」
呆れるよりは感心してしまう。
キョンシルから少し離れて、若者は歩いている。その中(うち)に、キョンシルがトスと暮らす町外れまで来た。
「あなたのような世間知らずが実在するなんて、信じられない。よほど屋敷の奥深くで大切に育てられた坊ちゃんなのね」
呆れるよりは感心してしまう。
キョンシルから少し離れて、若者は歩いている。その中(うち)に、キョンシルがトスと暮らす町外れまで来た。