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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
 皆が引き取った後、狭い家の中はトスとキョンシルだけになった。
「トスさん、今日は本当にありがとうございました。何てお礼を言ったら良いのか」
 キョンシルは頭を下げると、やおら立ち上がった。部屋の片隅に行くと、壊れかけた箪笥を開け、例の首飾りを出してくる。母が息を引き取る間際、キョンシルの出生を証明する品だと託したものだ。
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