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第17章 出逢いはある日、突然に

　寡黙で物静かなトスとは別人のような激高ぶりだ。
「トスおじさん、本当よ。私たちは何も」
　縋るように言うと、トスが嗤った。
「ホホウ、今時の若い者たちは昼日中から褥でいちゃつくのも看病のうちだと言うのか？」
「トスおじさん、違うの、これは」
「もう良い。聞き苦しい言い訳は無用だ」
　トスは吐き捨てるように言い、くるりと踵を返した。そのまま出ていこうとするのに、キョンシルが叫んだ。