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あなたとの『愛』の続きを
第7章 無言の挑戦状
「…っ何を…何を信じたら…いいのっ…」
そう叫んだ私の声。
その声にすぐに奈央君は反応した。
「…副社長を信じるのは葵ちゃんだ。
葵ちゃんが、信じられないなら…それでおしまいだ。」
「…信じるって…蓮さんから…別れようって…」
「…本人から聞いたの?」
「…それは……」
「副社長には何か隠し事がある。
…葵ちゃんの事は大好きなはずだ…」
そんな事を言われても…
連絡をとる手段さえもう私たちには残っていない。
…そして、宮田さんが恐ろしく怖い…
あの笑った顔が頭から離れなかった。
「…俺がなんとかするよ。
だから…もう、泣かないで…」
奈央君の優しく宥める声に
私は少しずつ冷静さを取り戻した。
「うん…」
そう呟くと
またね…と電話を切った。