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あなたとの『愛』の続きを
第8章 溢れる想い
「…わかった。
もし、気持ちが変わったら…教えて。
俺の気持ちは変わらない。」
わかっていたはずだった。
彼はどんな女性にだって…好意を持たれているはずだ。
…なのに…
一瞬…
その気持ちを…
利用したくなってしまった。
ズルい女だ。
「…もう少ししたら出ようか。
葵ちゃん、今日は付き合ってよ?」
「うん。」
そう頷くと、彼も嬉しそうに頷いた。
店を出て彼の隣を歩く。
蓮よりも背が高い彼とは…まだ少し慣れない。
「葵ちゃん、あのBARに行ってもいい?」
「…ぇっ…」
奈央君が言うBARは…きっと
蓮と言ったあのBARの事だ。
薄い期待もあったのかも知れない。
会えるかもしれないと…
でも会うのでさえ…怖かった。