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悠久の恋の果てに
第2章 久
「中野さん」
帰り際、会社のエントランスで後ろから声をかけられた。
振り向くとお昼に会った大久保さんだ。
「何でしょう?」
「あがり?俺もあがるからご飯食べに行かないか?」
少し考えて返事を渋っていると
「深く考えなくていいから。美味いもんでも食べに行こうぜ」
そういってエントランス横の応接セットを指差した。
「帰る支度をしてくるから。あそこで5分待ってて」
「・・・・はい」
「絶対帰るなよ?すぐ来るから」
そう言って走ってエレベーターで消えた。
深く考えなくていいから。か。
昼間もナンパじゃないって言ってたし。
美味しいものでも食べに行きたい気分だったし。
先輩と食事。って感じでいいのかな。
そんなことを思いながらソファーで座っていると
受付の仕事を5時に終えた茜が私服に着替えてエントランスに出てきた。
「あれ?美緒。誰かと待ち合わせ?」
「ん・・・大久保さんと」
「大久保さんっっ!」
茜・・・
声が大きいよ。
「なんで?なんで?昼間初めて会ったのに大久保さんとデートすることになってるの?」
そんなに興奮しないで。
「今帰ろうとしたら、大久保さんも帰るところだから
美味しいものでも食べに行かないか?って声をかけられたの。
あ。茜も行く?」
そう聞いたら大きくため息をつかれた。
帰り際、会社のエントランスで後ろから声をかけられた。
振り向くとお昼に会った大久保さんだ。
「何でしょう?」
「あがり?俺もあがるからご飯食べに行かないか?」
少し考えて返事を渋っていると
「深く考えなくていいから。美味いもんでも食べに行こうぜ」
そういってエントランス横の応接セットを指差した。
「帰る支度をしてくるから。あそこで5分待ってて」
「・・・・はい」
「絶対帰るなよ?すぐ来るから」
そう言って走ってエレベーターで消えた。
深く考えなくていいから。か。
昼間もナンパじゃないって言ってたし。
美味しいものでも食べに行きたい気分だったし。
先輩と食事。って感じでいいのかな。
そんなことを思いながらソファーで座っていると
受付の仕事を5時に終えた茜が私服に着替えてエントランスに出てきた。
「あれ?美緒。誰かと待ち合わせ?」
「ん・・・大久保さんと」
「大久保さんっっ!」
茜・・・
声が大きいよ。
「なんで?なんで?昼間初めて会ったのに大久保さんとデートすることになってるの?」
そんなに興奮しないで。
「今帰ろうとしたら、大久保さんも帰るところだから
美味しいものでも食べに行かないか?って声をかけられたの。
あ。茜も行く?」
そう聞いたら大きくため息をつかれた。