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ピンクの扉
第1章  ピンクの扉
やがて異物の先端がトン!と私の子宮の入り口をノックする。

下腹部に軽い電気ショックが襲う。気持ちよさに思わずつま先を丸め眉間に皺をよせてしまう。

膣の中で異物がグリンと輪を描く・・・

あああぁ!
異物を挿入している主人の腕を握りしめ、爪をたててしまう。

「おっ?なんかすごく感じてるみたいじゃないか。」
虚ろになった私の眼(まなこ)に、主人のにやけた顔が飛び込んでくる。

バカ・・・そんなおもちゃより、生身のあなたのモノの方が何万倍も気持ちいいのよ。私はこんなおもちゃに感じている訳じゃないの。
このおもちゃを通して、生身のあなたに貫いてもらっている感覚を思い出して喘いでいるのよ。

調子に乗って主人が異物を抜き差しし始める。
グリングリンと蠢くおもちゃが深く浅く、浅く深くと前後運動していく。

ああっ・・・あううぅ・・・
主人が操作するだけあって、その前後運動のリズムは主人に抱かれている時となんら変わりはなかった。

やがて、内部のモーターの熱がバイブにほどよい温もりを伝えてくる。
シリコンゴムの無機質な冷たさが、熱を与えられ生身の肉棒に変貌してゆく。
バイブが膣内で回転すると、今まで主人のものでは当たらなかった角度の部分が刺激される。

バイブの根元にから飛び出しているくちばしのようなものがブルブルと震え、私の突起物を激しく擽(くすぐ)る。
私の体が、まるで全身生殖器になったかのように、触れられる部分すべてが感じまくる。

主人の左手が、容赦なしに乳房を鷲掴む。
荒々しく揉まれて痛いはずが、天にも昇る心地よさに感じる。

キスを・・・キスをして・・・
私は舌を半開きの口から差し出す。わかっているよと言わんばかりに、主人が私の舌を自分の口の中に吸い込む。

舌を吸い込むのと入れ替わりに、主人が唾液を私の口に注ぎ込む。タラリ・・・タラリ・・・私は、その甘美な唾液をたっぷり堪能する。

脳裏に閃光が走り、体中が痙攣する。その瞬間、女性自身から大量の液体が迸る。

「おおっ!すごいぞ桃子!お前、潮を噴いている!」
生暖かい液体が私の太ももや、お尻を濡らし、シーツに大きなシミを描いた。

生まれて初めて潮吹きを経験した。
その後、私は生命のないバイブという怪物に何度も昇天させられた。
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