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ピンクの扉
第17章 第三部 序章

激動の一年が過ぎた。

生まれてこの方、主人のおちんちん一筋だった私が
何人もの殿方とセックスをしてしまいました。

事もあろうか女性とのレズプレイまでも
体験してしまったのです。

こんなふしだらな女じゃなかったのに…

単身赴任の主人は今も札幌で一人でいます。

「当分、東京には帰れそうもないなあ」などと
呑気に暮らしています。

そりゃあ、帰ってこれなくても
あなたはいいでしょうね
だって、亜梨沙というあの女がいるから

生活に不自由しないのでしょうから…

どうせ、ヤリたくなったらあの女と…



そこまで一気に書いて
私はダイアリーをパタンと閉じました。

なによ!
イライラする時は日記でも書けば心が落ち着くだなんて…

私はそのようなことが書かれているネットニュースの話題記事が表示されているパソコンのディスプレイを睨みつけました。


アラフォー女の悲しき性でしょうか…

いろんな男のおちんちんを知ってしまってから
私、セックスに目覚めちゃったみたいなんです。
何だかんだと尻軽女みたいにセックスしまくったけど
やっぱり主人がいいわと思えたのもほんの束の間…

主人と札幌で別れて一人だけで帰京したものの
何だか気分が沈んでしまって…
これってもしかして鬱というやつかしら。

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