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ピンクの扉
第20章 豆田先生
数日後、私のPTA活動が始まりました。
娘の由香の進路指導などで何度か訪ねてきている学校ですが
こうして保護者とは違ったPTA の役員として校門をくぐるのは
緊張感が全然違ってました。
校長室に顔を出して、
とりあえず校長先生にご挨拶させてもらいました。
「いやあ~、PTAを快諾していただけて嬉しい限りです」
脂ぎった顔をこれでもかと崩す笑顔で私を迎えてくれました。
私、校長先生のお顔をまともに見ることができません。
だって、この人のおちんちんを間近で見ちゃったし
舐めちゃったりしたんですもの…
そんなハレンチな行為をさせた後ろめたさなど
微塵も感じさせないほど校長先生の態度は堂々としていました。
定刻になったので会議室に足を踏み入れ、
私が顔を覗かすとすでに着席されていた皆様が
一斉に私に好奇の視線をこれでもかと投げてきました。
『あ~、この雰囲気いやだわ…』
私は新入りらしく後ろの末席に座ろうとしたんですけど
私に気づいたPTA会長さんが
「桃子さん、あなたはこっちよ、
こっちに座りなさい」と
あろうことか壇上の席に座りなさいというのです。
そうなると
ますます皆さんの痛い視線が
身体中に突き刺さります。