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want to be ...
第8章 葛藤
こんな男がどうしてあんな、日替わり定食みたいに毎日女の人が変わるくらいモテてたのかさっぱり分かんない!
…顔でしょ?顔だろうね!
お兄ちゃん、顔だけは!無駄にいいんだもん。
…とか言いながら、お兄ちゃんの話を聞いたら失笑しちゃったけどね。
お兄ちゃんのお嫁さん…優奈ちゃんは、お兄ちゃんと同い年でママ達と住んでた家のご近所さん…つまり、麻友と翔平同様幼なじみ。
あれだよ、ほら…男の、意味が分からない
「好きな子ほどいじめたい」
ってやつ。
妹のあたしから見ても分かるくらい優奈ちゃんが大好きだったお兄ちゃんは、大好きなのにその気持ちを素直に伝えられず、「ブス」だの「デブ」だの言って優奈ちゃんを泣かせて嫌われる原因を作りまくって。
優奈ちゃんと同じ(お兄ちゃんが優奈ちゃんを追いかけて入った)高校に入っても、元々顔だけは無駄によかったからものすごくモテて、告白はひっきりなし。
…その時にあたしの部屋の隣で毎日よろしくやってやがってたんだけどね、あのヤリチン野郎。
そんなある日…まさかの展開。
優奈ちゃんがお兄ちゃんに告白したんだ。
どんなに他の女を抱いても優奈ちゃんだけを好きだったのにお兄ちゃん、何を思ったか優奈ちゃんをこっぴどく振って、しかも教室の黒板にデカデカとそのことを書いて。
もともと優奈ちゃんは、幼なじみで小さい頃から知るあたしも憧れるかなりの美人さんだし性格もいいから、ものすごくモテてた。
その事に長年嫉妬してたお兄ちゃんのことが好きな女の子を始め他の女の子達から、優奈ちゃんは総シカトをくらって。