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want to be ...
第8章 葛藤
優奈ちゃんと仲良かった子からもシカトされて優奈ちゃん、学校来なくなっちゃったんだ。
しばらく経ってからそれを知ったらしいお兄ちゃんは、脱け殻のようになっていて。
そんなことになってるのも全く知らなかった当時中学2年だったあたしは、ここぞとばかりにお兄ちゃんをからかったなぁ…
「どうしたのお兄ちゃん。ついに飽きられたの?」
「女の子とエッチしすぎて頭おかしくなったの?
あ。おかしいの元からだったね、ごめんごめん」
「落ち込んでる暇あるならお風呂掃除して?
じめじめしてるお兄ちゃんキモいよ~」
…うん。
何かいろいろ言ったね、他にも。
いつもは絶対言い返してきて、口巧いから最終的にあたしが丸め込まれて終わるのにその時は、お兄ちゃん何も言わずに黙ってるから言いたい放題だったな。
ちゃんと学校行ってるのかと不安になるくらい朝遅く起きて夜遅く寝る生活を2週間近く続けてたお兄ちゃんはそういえばあたしにこんな質問をしてきてた。
「なぁ、杏奈。もしもだぞ?もしもだからな?
俺と杏奈が他人で、杏奈が俺のことを好きだとする。
で、俺も杏奈のことが好きだとする。その時、」
「え、やだ気持ち悪い」