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want to be ...
第8章 葛藤
それから…なんと1年。
お兄ちゃんと相手の女の子の関係は止まったままで、お兄ちゃんに抱かれたくて一夜限りになる女の子は増え続ける一方だった。
お兄ちゃんはもう学校に行くようになってて、笑顔は相変わらず見せてくれないけどいつも通りの生活に戻った…はずだった。
突然再び、お兄ちゃんは身体だけの関係の女の子達を全員切ったんだ。
「お邪魔しまーす」
って入ってくる女の子の声が聞こえなくなってお兄ちゃんに聞いたら、
「もう他の女抱くのやめた」
って。
そしてその時に、相手の女の子の名前は教えてくれなかったけどいろいろ教えてくれて、相手の女の子の家にセックスしに行ってたことも、その子の家であったことも聞いた。
「俺、あいつじゃないとダメなんだよ。
あいつの身体じゃないと満足できない…
あいつの笑顔が、頭から離れない。…泣き顔、も」
お兄ちゃんは、相手の女の子の身体が壊れちゃうくらいまで抱いたことを凄く悔やんでいた。
失って初めて、その子の大切さに気付いたらしい。
だから、またその子の家に告白しに行く、と意気込んで出掛けていったお兄ちゃんは。
…数時間後、その子を家に連れてきた。