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want to be ...
第8章 葛藤
…ちょっと待て。
「えっ…あの、2人で決めた部屋…
もう借りてきてくれたの!?
嬉しい…っもちろん今からでも住みたいよ…」
「ん。じゃあ業者に聞いてみるよ、今からでも大丈夫か」
「嬉しい…っもう、幸せ…!大好き秋人…」
「俺は愛してる…」
抱き合ってキスを交わす2人の間に入り距離をとらせて、お兄ちゃんを睨む。
…ちょっと待てぇい!
「…え、何?何て言った今?
部屋決まってるって!?はぁ!?」
「あぁ…。ほんとは契約卒業式の日からなんだけど
金払えば今日からにでもしてくれるだろ」
「さっさと移ってください!」
高校生が親の…いやいないけど、親の了承なしで部屋なんて借りれるのかとか、借りてたなら最初からそっちでセックスしてろとか文句はたくさんあったけど、敢えて言わずあたしはお兄ちゃんと優奈ちゃんをあたしの部屋から追い出した。
「杏奈ちゃん。
短い間だったけど、今まで本当にありがとう。
杏奈ちゃんが作った料理、どれも最高だったわ。
絶対いいお嫁さんになるわね!また、料理教えてね」
「杏奈、料理本当巧いからな。俺達他人だったらきっと俺、
杏奈のこと好きになって嫁にしてるわ」
「えぇ?秋人ー…。あたしだって秋人のこと
大好きだし、料理頑張ってるのに…」