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want to be ...
第2章 出会い
「まあ、しないけどな。これから気をつけろよ、
俺みたいなタイプは稀だぞきっと。
助けてくれたからって気ぃ許して男の部屋なんか
行ったらもっとやべぇ事になるんだからな」
「…はい」
「それに昨日みたいに、衝動的でも何でも
知らねぇ男引っ張ってホテル入るもんじゃない。
あんなの自分から犯されたいって言ってるもんだぞ」
「おっしゃる通りです…」
「…まあ勘違いして抱いた俺も俺だけど。
これからは絶対にしない事。…いい?」
「はいっ」
ふ、と微笑む彼の優しい瞳に、惚れそうになる…
「もう一回言っとく。
…本当に、ごめん。そしてありがとう」
深く頭を下げた彼に慌てて言う。
「そんなっ…謝らないでください!
お礼もいらないです!」
「…ちょっといい子すぎるよな、アンタ。
マジで変な奴に騙されないよう気を付けろよ」
「は、はい…」
「…って、人の事言えないけどな。
…あ、やべ。俺急ぎで行くとこあっから。
じゃあな、また会えたらよろしく」
「あっ…」
あたしの頭を撫でて歩いていった彼。
その時の彼の笑顔をしっかり脳裏に焼き付けた。