この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第11章 甘い夜
「もちろん今まで何回か自分で抜いてたけどさ…
杏奈と距離置いて、今日会えるまで俺、
一度も女抱いてねぇの。つか…杏奈の味知ったら、
他の女なんて微塵も興味なくなっちまったんだよな…」
お前すげぇわ、と笑う蒼汰さん。
ごくりと唾を飲み込み、まだ口内に残る精液の味に少し顔をしかめつつ、蒼汰さんを見上げる。
え…?
抱いて…ない?
誰も…
「杏奈をセフレにする前は、寄ってくる女片っ端から適当に
相手してたんだけど…杏奈をセフレにしてから、
杏奈しか抱かなくなった。…抱けなく、なった」
それ、って…
「杏奈お前、何か特別な力でも持ってんのか?
俺マジでお前にしか勃たねぇし…抱きたいって思わねぇの。
それに…どうにかしてくれよ。
お前が好きすぎて愛しすぎて、狂っちまいそう…」
掠れた甘い声で紡がれる言葉に驚く。
あたしにしか…勃たない。
抱きたいと思わない…好き、愛しい。
蒼汰さんの言葉の1つ1つが頭の奥に響き、涙腺を刺激する。
「…っふ、うぅ~…」
「あー…、泣くなって、杏奈。
俺ほんとのこと言ってるだけだから」
「…!」
何それ…!嬉しすぎるよ…
あぁ、もう…蒼汰さんに抱かれたくて堪らない。
顔を傾けてあたしの頬を流れる涙を舐め取り、すくい上げるように唇を塞がれる。