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want to be ...
第17章 俺と杏奈の関係 蒼汰SIDE
うん…何かさ、凄ぇよな。
貯金しようかなって思ったよね。
俺なんて金あったらすぐ使っちまうのに。
主に服に殆ど消える。
本格的に惚れ始めた時期なんて覚えてない。
けど、俺が杏奈に強く惹かれ始めていたのは確かな事だった。
…ヤりたいだけなのか?俺。
そう考えて、何日か杏奈絶ちしようと考えた。
…2日で無理だった。
体よりも心が…杏奈を欲してたまらなかった。
心地いいんだよ…杏奈といるのは。
ちょこまかしてるけど、何つーの。
癒し系?っつーの?
一緒にいたら安心出来るんだ。
美咲といたらドキドキの連続で、いつまでも恋してる気分になるけど、杏奈といたらお互い無言でも気にならない、落ち着いた気分になる。
つんつん、と杏奈の柔らかい頬を指でつつく。
「杏奈ちゃーん」
特に深い意味もなく名前を呼んでみる。
そっと口をタコの口のような形に潰してみる。
はは…可愛い。
相変わらず安らかに目を閉じてる杏奈を至近距離で見つめてて、また気付いた事。
あぁ…分かった。
何で美咲と杏奈が似てるって思ったのか。
…この化粧っ気のなさだ。
美咲は本来、特別な日以外は化粧をしない。