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want to be ...
第18章 俺と杏奈の関係解消 蒼汰SIDE
「その女が、今喧嘩してる女なんだろ?
どんな喧嘩だよ。お前をそこまで痩せさせて、
窶れた顔にするくらいの喧嘩…何が原因だよ」
…あぁ。
俺の事、心配してくれてるんだな…大樹は。
「…俺が全部悪いんだ。勝手な思い込みで
杏奈の事すげー傷付けた。荷物全部纏めて出てかれて、
…っどれだけ呼んでも、出てきてくれなくて…
もう…、どうしたらいいか…」
「あ?謝れよ」
「…っ、謝ったよ…。謝っ…て、」
…謝って、たか?
根本的な問題に気付き、俺は動きを止めた。
「謝らないから出てきてくれないんじゃねぇの」
大樹の言葉が頭に響く。
そういや、俺…面と向かって謝りたいからってまともな謝罪、杏奈にしてなかったかもしれない。
「開けてよ」
「謝らせてよ」
そう扉の前で何度も言って、杏奈が出てきてくれるのを待ってた。
今まで、杏奈に本気で謝った事なんてなかった。
だって、セフレだから。
俺の好きにしていい女だから。
それが一緒にいる内にだんだん、''セフレ''って目でしか見てなかった杏奈の事を1人の女として見るようになって。