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want to be ...
第18章 俺と杏奈の関係解消 蒼汰SIDE
「そんなあなたでもなぜか
好きで仕方ないんですよあたしは!」
この言葉が、俺の心に強く響いた。
それからも杏奈の俺の対する思いを聞いてると、杏奈が愛しくて堪らなくなってきて…
ヤバい…今すぐ、キスしたい。
そう思った時だった。
するりと俺の腕から抜け、ベッドをおりた杏奈。
涙目で睨み付けられ、叫ばれた言葉に、俺は…
出て行こうとする杏奈を追い掛け、開きかけた寝室の扉を後ろから閉め、鍵をかけた。
はぁ…間に合った。
…と思ったのもつかの間。
ドアノブを引き始めた杏奈に、慌てて開けられないように扉を押さえる。
杏奈の体が震えてるのに気付き、もう片方の腕で強く抱き締めた。
「…何なんですか。離して」
「やだ」
「は?やだじゃない…離してください」
「離さない…」
絶対に。
それでも抵抗を続ける杏奈。
どうして俺から離れようとする?
どうしてうまくいかない?
どうして…好き合ってるのに、俺らは幸せになれねぇの?
なぁ杏奈…まだ終わってねぇよ、俺らの関係は。
だから、抵抗しないで。
だから、頼むから…
「…杏奈、聞けって!」
肩を掴んで振り向かせ、深く唇を塞いだ。