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want to be ...
第19章 俺と杏奈の1か月 蒼汰SIDE
気のせいであってほしいような、あってほしくないような…
そんな微妙な感じなんだけど。
…杏奈、じゃない?もしかして。
お互いのセフレについて話し合ってる隣の女2人。
しかも、片方の女が話してる津田瑞季って男…同姓同名じゃなきゃJ大の講師だろ。
わりと大きめの声で津田瑞季について話してる女と、小さくはないけどちょくちょく聞こえる…この声。
いやでも…杏奈じゃない?
だってあいつ、こんな風に酔ってなかったよな?
悶々と考え、グラスを口に運んだ時。
「そうなのぉ。無駄におっきいの!あれが!
それをねぇ、座ったままこう…
あたしの体を後ろから抱き締めてね?
ガツンガツンガツンガツン!って突くの。
かったいんだよ~?もう鋼並!」
「…」
やっぱり、この…声。
杏奈…?
目の前の大樹は気にも止めてない様子で、またメニューを眺めてる。
…どんだけ飲むんだこいつ。
「ウォッカ」
「…はいはい」
さっきから俺らの席の周りをうろうろしてる女の店員を呼び、ウォッカと生ビールを頼む。
そして。
残りを飲み干そうと、グラスを煽った…その時。