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want to be ...
第19章 俺と杏奈の1か月 蒼汰SIDE
自分の心が決まると、かなりすっきりした。
「大樹。今すぐ美咲に告らせて」
「ダメ」
「えっ」
えぇっ、ここでまさかの拒否!?
「今日はやめて。マジで俺、美咲抱きすぎて…
多分あいつかなり寝不足だし疲れてるだろうから、
今日の朝もがっつり抱いた後しばらく起きなかったの。
時差ボケもあるだろうし…、休ませてやって」
うん…分かったけど、休ませてやって、は俺のセリフじゃないかな。
大樹が自覚を持って
「抱きすぎて」
って言ってるって事は…恐らくマジで寝かさず抱いてたんだろう。
「じゃあ明日?」
「うん。…もしかしたら、そろそろだろうし」
「あ?何が」
日本語になってませんけど…
「いや…こっちの話」
艶やかな表情で呟く大樹。
何だ、そろそろって。
めちゃくちゃ気になるんだが。
…まあいいや。
気を取り直して再び飲み始めた俺達。
美咲への告白の言葉を考えてた俺。
そんな俺の意識が…ふと、隣の座席に移った。
実は、かなり前から気になってた事。
少し前に隣の座席に来て、かなりの大声で話に花を咲かせている女…
恐らく、2人。
俺達んとこ同様…かなりオープンな会話を繰り広げてるようで。
しかも…さ。
気のせいならいいんだけど…