この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第19章 俺と杏奈の1か月 蒼汰SIDE
あれか、タガが外れたんだな、珍しく。
それにしても正反対だなおい。
こんな素直な大樹初めて見たぞ。
つか大樹って、美咲から聞いたけど酔ったらエロくなるんじゃなかったのか?
時と場合によって酔い方変わんのか?
まあ今エロくなられても困りますけど…
また美咲のノロケを話し出した大樹の話に耳を傾けてると、…あの香りが漂った。
柑橘系の…
通路を見ると、背の高い女を支えながら歩く小柄な後ろ姿…やっぱり、杏奈だ。
…帰るのか。
随分と寒そうな格好してたな…大丈夫か?
なんて思ってると。
「おい聞いてんの…」
目の前の男が拗ね出した為適当に相槌を打ってやる。
「そんでさ、やべぇの…締め付けが。
マジで持ってかれそうになってさ、出したらさ…
感じてる顔がな?超エロくて、…」
…うん。
ラブラブで幸せなら何よりです。
「あぁ美咲抱きたい…」
…はいはい。
杏奈の俺に対する思いも聞けたし、大樹に相談出来たしうまい酒も飲めたし…
収穫はたくさんあった。
「そろそろ帰るか、大樹」
「んー…」
あぁ…酔ってるぞ。
机に突っ伏し出した。
何だこの大樹…貴重すぎる。