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want to be ...
第20章 再会 蒼汰SIDE
お腹を抱えて笑い出した兄貴。
いい加減キレるぞこの野郎…
「パパ、へーん」
「何言ってるの悠翔…
パパは今に限らずいつも変でしょ?」
「ちょ…杏奈」
「何よ、もう」
「悠翔の前で俺の格を下げる事は
言わないでほしいなぁ」
「ハンッ、じゃあもっと言ってやる!
悠翔ぉ、パパって実はねー?ママに…」
「ああああ!待って!言うな!すみませんでした!」
…何なんだこの兄妹。
仲良いのかよくないのか。
「そんな事より!こいつってもしかしなくても
さっき言ってた彼だろ?
お前こんなかっこいい男引っかけたんだな、
お兄ちゃん寂しいわ」
「黙れ。さっさと帰ってよ」
「えー、酷ぇなあ。
優奈と喧嘩して居場所ねぇんだってばぁ」
「知らない、お兄ちゃんが悪い。セクハラ、変態」
「今更だろそれは~」
「優奈ちゃんに謝れ。帰れ」
「待って杏奈ぁ愛してるー」
「キモい!帰れってば!」
「パパー、ママにあいたい~」
「ほら!悠翔もこう言ってるし!帰れ帰れっ」
頬を膨らませた秋人さんがちら、と俺を見る。
「…あー、しゃあねぇな。帰るか…。
蒼汰ともっと話したかったわ」