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want to be ...
第20章 再会 蒼汰SIDE
「帰れ」
「…へぇへぇ」
優しい表情で杏奈の頭を撫で、俺の足に引っ付いてたガキを抱き上げる秋人さん。
「悠翔…パパと一緒にごめんなさいしよう。な?」
「ゆうくんなにもしてないよー?」
「…そっかぁそうだなぁ」
「さいてー、お兄ちゃん。悠翔巻き込むなんて」
「だって~」
「だいたいねぇ、お兄ちゃんいつも
優奈ちゃんの事苛めすぎなの!
いい加減愛想尽かされるよこのままじゃ」
「ふっ…大丈ー夫。優奈の体は俺にしか
機能しねぇからな。今も体が寂しくて
泣きながら俺の帰り待ってるだろうなぁ」
「あっそ!帰れ!」
…何か、聞き覚えあるフレーズ聞こえたぞ。
「あっ!なぁ蒼汰、連絡先教えて。今度飲み行こ」
「…え」
「は?馴れ馴れしいなお兄ちゃん」
「いいじゃん杏奈の男だろ?
色々聞きてぇし…色々教えてぇもん」
にっこり妖艶に笑いちら、と杏奈を見る秋人さん。
そうか…、杏奈の兄貴だから、俺の知らねぇ杏奈も教えて貰えるって事か。
「…いいっすよ」
「マジ?よっしゃ」
ポケットからスマホを出してLINEを交換する。