この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第22章 Request Story♡ バレンタインデー
女心ぉ?
知るかよ、俺男だし分かる訳ないだろ。
「自分に置き換えて考えてみろよ。
例えばお前がさ、同僚の女の為に作ったものを
「わたしあなたの友達じゃないからいりませーん」
とか言われたらどう思うよ。嫌だろ悲しいだろ?」
「何その例え。俺そんな事しねぇよ」
「例えだっつってんだろ!
とにかく…返すのはやめろ。
せっかくお前の為に作ってくれたり買ってくれたり
したものなんだし貰ってやれよ。
…あと全く見向きもされない俺達の事も考えろ」
「えっ、お前貰ってねぇの!?」
「…机に山積みになるほどの量なんて貰ってません」
「やろうか」
「…、…いらんお前宛てのチョコなんて。
いやでも怖いからな~、最近の女って。
何かの特集で見たけどさ、今時本命に
自分の髪の毛とか入れるやついるらしいぞ」
…はぁ!?
「ちょ…っやめろよ!本気で寒気するんだけど!」
「いやマジだって!売ってるものは大丈夫だろうけど
手作りなんて何入ってっか分かんねーぞ。
ほらこことか、他にもこことかこことか…」
根岸が指差す場所を見た俺は、この先杏奈や美咲からのチョコと、店で売ってるチョコ以外は一切食べないと決めた。