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want to be ...
第22章 Request Story♡ バレンタインデー






何言ってんだよ杏奈…俺がお前にどれだけ、どれだけ欲情してるか。


どれだけお前を必要としてるか。


美咲と大樹さんの傍にいて、そりゃ楽しかったけど…物足りなさを感じていて。


俺も、2人みたいにお互いを思い合える…そんな相手がほしかった。


心にぽっかり空いた、大きな穴。


それを埋めてくれたのはお前だろ?杏奈。


割と飽き性な俺が杏奈をずっと傍に置いてる意味。


他の女を抱かず杏奈だけを抱いてる意味。


言葉足らずなのは、分かってるけど。


面と向かって思いを伝えるのは苦手なんだよ…


だから、杏奈が意識ない時に言ってたのに。


「好きだよ」


とか


「愛してる」


とか。


大樹さんみたいに本人を目の前にしてクッサい、でも大樹さんが言ったらクサく聞こえない言葉…


俺はそんなのすぐに言えないんだよ。


誰とも付き合った事ないから、女心とか全然分かんねーし。


過去の体だけの女達も、そいつらの気持ち考えてやった事…多分一度もねぇし。


…一度しか言わねーぞ。


一度しか言わないからよく聞いてな、杏奈。


涙で濡れた大きな瞳を見つめ。


「好きだよ、杏奈」


思いを、伝えた。


目を大きく見開く杏奈。


…あ、やばい…やっぱり超めちゃくちゃずかしい。


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