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want to be ...
第24章 Request Story♡ 2人の1日 Ⅱ
「あの、夜ご飯は作ります!
今は作る時間も惜しいんです…。
夜までには必ず終わらせるので、すみません…
冷蔵庫に常備菜作ってあるので、
それお昼に食べて貰っていいですか?」
「…そか、うん、ありがとう」
杏奈頑張ってんの見たら腹減ってたの忘れたわ。
「…頑張れよ」
「…!ありがとうございますっ」
照れて笑った杏奈の頭を優しく撫で、部屋を出る。
扉を閉める間際、頭を押さえて顔を赤くした杏奈がこちらを見ていた気がしたが、閉まる扉で見えなくなった。
うーん…それなら、さ。
俺が今から杏奈の分まで夜ご飯、作ってやろうじゃないですか。
今まで弁当も親に任せっきり、上京してからも朝ご飯はほとんど食べなかったし、大学に食堂あったからそこで買って食べてたし、夜ご飯は週3くらいのペースで隣のバカ夫婦の食卓にお邪魔してた俺。
お邪魔しない日の夜ご飯は、カップラーメンとか外食とか。
杏奈と同棲してる今は完全に頼りっきりだしな。
そんな生活を続けてた俺が料理を作ろうとすると。