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want to be ...
第24章 Request Story♡ 2人の1日 Ⅱ
「…はっ!?」
マジでいつからやってんだ!
杏奈いつも起きんの超早いから、最低でも7時か8時位からやってたって事か!?
…って、あれ?
俺、人の事言えねぇわ。
俺も昨日の夜からぶっ通しだからな。
…似てんな、俺達。
「…そっか。頑張ってんだな」
そう呟くと、驚いた顔をされる。
「っ…あ、ありがとうございますっ」
「体壊すなよ?」
なぜか、いつもより数倍優しい言葉が俺の口から飛び出す。
いつも、…数年前だったら
「俺のご飯くらい作っとけよ」
とか
「そんなパソコン使われたら電気代無駄なんだけど」
とか理不尽極まりない言葉を吐いて、杏奈を涙目にさせてたんだけどな。
つーか、冷たくする理由なんてないよな。
いつも自分の事を後回しにして人の事を優先して頑張る杏奈に。
杏奈は俺の母親ではない、彼女みたいなもんなんだから。
嬉しそうに表情を綻ばせていた杏奈が、ハッとした表情になり眉を下げて俺を見上げる。
「…あ、あの…蒼汰さん。
もっと早く言うべきだったんですけど…。
大学の課題終わらなくて、
しかも時間もないのでヤバいんです…」
「へぇ」
うんうん、俺もこの時期同じ課題に追われてたわ。