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want to be ...
第25章 Request Story♡ 2人の1日 Ⅲ
新鮮…なんだもん。
浴衣姿なんて、絶対見れないと思ってたよ。
見れると思ってなかったよ。
デートの時と大学に行く時はいつも私服だったし。
今は蒼汰さんは毎日スーツで、スーツ姿もかっこよすぎてきゅんきゅんしてるけど…
こんな関係になれたのも奇跡なんだもん、一緒に花火大会行ったり、プールに行ったり、紅葉狩りに行ったり、遠出したり、クリスマスを一緒に過ごしたり、誕生日を祝ったり祝って貰ったりする関係になるなんて。
それよりまずデート出来る関係になれたのだって、セフレから念願の彼女になれたのだって、奇跡みたいで…嬉しくて、恥ずかしくて。
「うぅ…っ」
中学生みたい、って言われても何も言えない。
嬉しくて、おかしくなっちゃいそうなんです。
蒼汰さん、こんなあたしじゃ、嫌ですか…?
涙を零しながら蒼汰さんを見上げると、蒼汰さんはびっくりした顔をしつつ、あたしの涙を優しい表情で指で拭ってくれた。
「…泣くなよバカ」
「だって…っ」
「せっかく可愛いのに」
「!?」
きゅぅぅん!
と、ときめきポイント!
「いつもみたいに笑ってろ」
「…!」
…きっ今日、ポイント2倍の日!?
「…ちょっとあんたら、いちゃいちゃしちゃって…
あたしの存在忘れてるでしょ~」
ごめん…お姉ちゃん。
やっぱりあたしは、周りが見えなくなるくらい…夢中になるくらい、この人が大好きだ。