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want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
「…んん」
目を醒ますと、部屋の中は薄暗かった。
乱れた髪を掻き上げて時計を見ると、18時半。
蒼汰さん達、きっと今頃飛行機の中だな…
行ってらっしゃーい…、頑張って。
心の中でエールを送り、大きな欠伸をした後のっそりと裸の体を起こす。
逆流する、中に出されたモノに気も止めずお風呂場に向かい、シャワーのコックを捻る。
勢いよく飛び出した冷水で顔を洗い、そのまま水が温かくなるのを待った。
温かくなると、頭から体から全て洗い、さっぱりした気持ちで浴槽を出る。
「んーっ!」
濡れた体のまま大きく伸びをして、バスタオルを頭から被った。
うーん、お腹空いたなぁ。
1人だしな…夜ご飯どうしよう。
どこか食べに行こうかな?
前蒼汰さんと行ったイタリアンのお店、お一人様だと安くしてくれるらしいんだよね!
これは行かなきゃでしょ。
んで、帰りにスーパー寄って、明日からの1人分の食材買おうっと。
頭の中でこれからのスケジュールを立て、少しだけおしゃれして寝室の掃除をしてると。
ピンポーン
「…ん?誰だろ」
鳴り響いたチャイム。